桃やモモの話

誠に勝手ながら9月2日(土)は午後から営業とさせていただきます。

この日は果樹試験場の年に一度のイベント、参観デーです。
今年もおそらく果物試食コーナーでせっせと助っ人しているので遊びに来てください♩

ガリガリかたい桃『おどろき』が収穫になりました。
おどろき、美晴白桃、阿部白桃がガリガリ3兄弟と呼ばれている桃らしいです。

阿部白桃はうちにはありませんが、美晴白桃はもう少し後で少量出る予定です。

肉質はゴム質で日ごとにバリバリ→カリカリ→ゴニョゴニョした食感になります。

桃は皮のそばが一番美味しいので皮をむいてしまうと美味しいところを棄てることになります。うぶ毛を流水でこすり洗いしてよく落として皮ごと食べるのがおすすめです。

スーパーでよく「桃を押さないでください」という注意書きをよく目にしますが、なぜ桃を押すといけないのか知らない方が多いと思います。

実際私もお店に立つ前までは、桃を押してはいけないと知っていましたが、押された桃がどうなってしまうのか知りませんでした。

3日目くらいからこのように強く押された部分が灰色っぽく変色します。

当然同じように並べていてもこの桃は売れ残り、半額の値札をつけても見向きもされず、私の胃袋に収まりました。

桃は苗木を植えてから2年目で1つ2つ実を付けます。3年目でカゴひとつくらい採れます。
その間も高いお金をかけて年間10回以上農薬散布をし、肥料をまき、剪定をします。

無農薬の桃が病気にかからないで生き残る確率は0%に近いそうです。
逆に、無農薬でも虫や病気に強いのはナスらしいです。
人間だけじゃなくあらゆる生き物に好かれる桃…葉っぱもいい香りです!

そんな困難を乗り切って農家さんが大事に育ててやっと店頭に並んだ桃…押さないでくださいね。

今年のりんごが出ました!
祝、きおう、ファーストレディ、キュート、スイートメロディ、秋田紅ほっぺ。
今年のほっぺは果皮がガサガサになってしまいました。県内あちこちで発生しているらしく、多雨の影響のようです。
秋田に戻ってきてからこんなに雨が多い年は初めてです。皮を剥くとなんともないですが、例年よりもお安くしていますので是非お試し下さい。


すもも、プルーンがたくさん出ました!
【プルーン】
・レッドキュー
小さいから期待してなかったけど美味しい。

・パープルアイ
大粒で食べごたえあり。

両方ともシュガーやベイラーと比べて皮の色が薄いのであまり美味しそうに見えないのですが…おいしいです!

【スモモ】
・ハニーハート
赤い果肉、甘酸バランスがよい。どちらかというと酸味より甘みが強い。

・アルプス王子
甘酸っぱいスモモ。theスモモ。

・スイートかれん
多汁で甘い。

・大石中生(おおいしなかて)
皮が薄い。皮を食べなければとても甘い。

・紫峰
レモン型。甘酸バランスがよい。どちらかというと酸味もしっかり。

もう店頭になくなってしまいましたが昔でいう赤スモモ「ハリウッド」とスイカスモモ「ソルダム」も定番。

ソルダムは皮が緑っぽい頃は見た目が不味そうですが、ガリガリしていて好きです。皮が真っ赤になると果肉が柔らかくなって、私は苦手…
ちなみに桃はガリガリ、バナナは皮が少し青い派です。完熟のもそもそしたバナナは苦手です。好きなりんごは秋田ゴールド、シナノゴールドのような酸味の強いりんごです!

味の好みは人それぞれですので、自分が美味しいと思っていても他の人はそうでない事がありますので試食はなんなりとお申し付けください。

試験場で研修していた頃、交配して育種している品種の食味調査を行うと以前書きましたが、特に渋みに関して全く感じない人、少し感じる人、人一倍感じる人がいるようです。
必ず数人で調査するのですが意見が分かれる事があります。

花の頃人工授粉をしてすぐ袋を掛け、秋に実った実った果実から種を取り、それを植えて数年後に実ったりんごを食べてみるのですが、「軍手の味」のりんごが忘れられません。
一緒に食べた他の人の感想は「勤勉な労働者の味」「おじいちゃんの軽トラの味」とどれも納得の表現力でした。

同じように交配して種を取って植えても、全部違ったりんごが出てきます。最近は実をつける前からDNAで赤いだの酸っぱいだのある程度は予測できるようです。
思惑通り親の良いところを引き継いでくれるとは限らないようです。

あのりんごはどうしたのかなぁ…。


我が家のひつじのメメさんモモさん。
先日仕事が終わって真っ暗な中、いつものようにひつじ小屋に行くと、普段車が来ただけで鳴くモモの声がしない。
おかしいな、園主が小屋に入れずに柵の中に置き去りになっているのかな?と思いつつ電気をつけると…
ひつじ小屋の中のゲートが開きっぱなしになっていてすぐ目の前に無言のひつじが!
外して壁に立て掛けていた窓ガラスが割れている!

誰だー!

普段鼻息の荒いモモが静まり返っている。
こっちを見て立ち尽くしている。

モモだなー!

でもやってしまったものは仕方ない。園主がゲートを閉じなかったのも原因だし…。
「大丈夫だよ」とモモを撫でると怖いくらいひんやりして冷たい。青ざめて血の気が引いた…??

すると、モモの片方の目から涙がポロっと出たんです。ひつじも泣くの…??
とにかくとても反省している様子。

ガラスくらいでそんなに反省するなんて、と思っていたのですが、ガラス掃除が終わって比内地鶏をふと見ると、あれなんだか今日はやけに鳥の顔が赤いなぁ…

鳥のお尻の羽がむしられて血が出ている!!!!

興奮して顔を真っ赤にして、目も真っ赤に充血して、よほど怖い目にあった模様。

誰だー!!

モモがぎゅっと目を閉じて立ち尽くしています。
「あぁぁーーーーーー………なんてことをしてしまったんだろう………何されるんだろう………」と心の声が聞こえて来るような気がします。

鳥も落ち着いてきましたが、モモは餌もほとんど食べずにぐったり。
翌日、柵の中に放牧しましたがふらふらとした足取りでほとんど草を食べずに座ってばかり。
昨日からメェーと鳴かなくなりました。
弱ったモモに近付くとメメが二、三歩下がり何度も激しく頭突きをしてきました。メメはこんなに乱暴じゃなかったのに…

夜に行ってみると小屋の隅っこで座っています。熱もなく鼻息もほとんど感じられずひっそりとしています。お腹を押すとグゥーという声を漏らしました。お腹が痛いのかな?

左腹をさすってやると辛そうにしていましたが眠りにつきました。

明日獣医さんを呼ぼう、と思い翌日…

モモが草を食べていました。思いっきりお腹を下したようでお尻の毛が大変なことに。

食欲は戻ったようで一安心。

夜にお尻のあたりの汚れた毛をハサミでカットしてあげると、私の鼻に鼻をくっつけてきました。元気になってよかったね。

翌日。今日はいつもの元気なモモに戻りました。ストレスで胃腸に負担が掛かったのかな?

ひつじはただただ餌に貪欲であまり頭が良くない動物かと思っていましたが、思った以上に賢かったみたいです!

以上、長くなりましたが最近の販売物とひつじの話でした。

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でぇゃ

つるの付け根が凹んでいるりんごが美味しくなるりんごだそうです。


大きくても凹みがないと良くないらしい。

実際、糖度酸度デンプンや貯蔵性を比べた訳ではないので、実はこっちの方がみつが入らなくて長期貯蔵に向いているかもしれないけど、先人たちの教えを守っています。

試験場で研修している時にやっておけばよかったなぁ。

リンゴ酸を測るのには、試薬を使ったり一滴ずつポタポタ落として色が変化した所で数値を出すのでご家庭だと難しいのです。

ポケットタイプも販売されているようですが正確なのかな?糖度と酸度が一気に測れるのもありました。おいしいかどうかは自分の舌で判断するのが一番かな?


これはキュートという品種。

黄色い品種はなぜか最初赤っぽいです。


りんごが大きくなるにつれて摘果した実をバラバラと落とせなくなります。下のりんごにぶつかると傷がついてしまいます。

私の基準は『高い所から顔面に当たったら痛いか』で、そのまま落とすか否かを決めています。


スタッフ木のぼり中。

最近「足が上がらない」という気持ちが分かるようになりました。立ちっぱなしで足がむくんでいるせいか、太い枝に足をかけようと思ったら気持ちだけはスッと足をかけているのに足が上がってこない。

アレッ!?……歳!?

「そういう時はな、ズボンを掴んで足をあげてやるなしゃ〜」と笑いながらスタッフに言われましたが、実はもうやりました(笑)

栄養ドリンクが必要です。


休憩の時ひつじを見に行くとモモの毛がブツブツに。虫!?と思ったら草の種でした。


毛に絡んで取れない(泣)

そういえば昨日園主とスタッフが、

「服さ『のさばりこ』いっぺぇくっちだ!」と言っていました。

※『のさばりこ』がいっぱい服にくっついた

のさばりこ とは、服にくっつく種全般を指す方言で、秋田弁で甘えん坊の事。

秋田弁がたまに分からなくて聞き返す事が多々あります。

発音が難しく言えないものも…

大根漬け「でゃごんづけ」、がなかなか言えなかった。

「でゃ」、というより「でぇゃ」なんです。学校で習わない発音です。

まぁこの発音を使うのは大根漬け以外で聞いた事がないから、たくあん、って言えばいいや…と思っていたのですが、先日

「でぇゃぐだ」

!?

※大工達

まだあったのか…でぇゃ…

あと言えなかったのが「おづぎゃ」

お(づ+じ)ぎゃ?おづぃぎゃ?

もはや意味不明です。

おつかい?らしく、使者が招待状を持ってくる事のようです。

他にも(し+す)のような発音だったり、うーん秋田弁は難しい!


メメはのさばりこがついてなくてよかったね。私以外の人が頭を撫でようとすると逃げるそうです。

攻めより待ちの体勢の方が、動物は近寄ってくる気がする。

最近比内地鶏が頭の上に飛び乗ってきます。

ではまた!

ひつじと比内地鶏



もぐもぐしながら向かってくるモモさん。

この後どしゃ降りになり、小屋に避難。


JAに頼んでいた比内地鶏が届きました。

毎年春頃に比内地鶏の注文書が回覧で回ってくるそうです。都会では考えられないですね!

スタッフが産みたての卵が食べたいと言い、うちにも2羽購入。ひよこ1羽783円でした。

ひつじ小屋に仲間が増えて掃除が大変!

数年前も比内地鶏を畑で放し飼いした事があり、メスだけ注文してもオスが混じっていて卵からまた雛が産まれ、3代目になるとりんごの木の上まで飛んでいくようになったそうです。だんだん野生に戻っていくんですね。

比内地鶏のオスはとても紳士。

餌をあげるとメスの前に持っていって片方の羽を広げて「どうぞ」という仕草をするそうです。

ヒヨコとの初対面。

この後、うるさくて眠れなかったのかメメがヒヨコに頭突きをしていました…仲良くできるかな?


雨上がりの空。今年は去年よりも雨が多いです。